「身の回りのこと(基本的なこと)ができない人が成功できるわけがない」という著者の意見にはやられました。結局、商売はまず小さなことからこつこつと・・・、なんですね。<BR> 世の成功著作家の多くは本をたくさん売るために書いているとのこと。(はっきりと著者は述べていませんが。)当たり前です。本当に人々の成功を願っていれば、本・CD・カセット・セミナー等は無料で行えば良いのですから。<BR> あくまでも本(CD・セミナー等も含めて)は参考文献で、最後は自分の知恵と行動で勝負が決まるということをしっかりと意識した上で買うべきだと思いました。大学のレポートと同じように、本は参考にするが、結論は自分の行動理論や考えを基に実行しなければいつまでたっても変わらないことを痛感しました。最後は自分!<BR> 成功法則本はサプリメントであって薬ではないですね。努力をしてその効果が出ます。行動しないと単なる清涼飲料水で終わってしまう可能性もあります。全ては自己責任です。
成功本かも知れない」と冒頭で著者は言っています。この本を読み終わったときその意味が分かりました。資本主義の考え方からすれば、出版物は売れなければなりません。ですから多くの成功本は読者を分かったような気にさせます。規則正しい生活や、バランスの取れた食事が健康に良いことは誰でも知っています。何でも手っ取り早く済ませたい現代人に、サプリメントが大うけなように、二番煎じ三番煎じのような成功ノウハウが、読者を錯覚させるテクニックで売れる。まるで催眠にでもかかったように・・・。おまじないの効果は、本質を掴んだ人にしかありません。おまじないをするより、早起きをする方が有効だなんて、誰でも知っています。でも、殆どの人はおまじないが好きです。そこに成功の本質があるのかも知れません。
落ち込んで居る人が読むと更に落ち込みます。やる気満々の人が読んでも落ち込むでしょう。一部の人間を除き、やる気を奪う本だと思います。<P>様々な成功法則の本を否定しながら、このタイトル。否定しながらシッカリ成功本に便乗するチャッカリ著者さんです。<P>何かの壁にぶつかったり、ワンランク上の自分を目指すために参考までに成功本に手を伸ばす人が多いと思いますが、その人達は読むべきでは無いと思います。折角の上昇志向を一掃してしまう効力がこの本には有ります。<P>著者自身、「自分は読者よりも優れた人間で、成功本を読み漁ってる様な人間には到底登って来る事が出来ない場所に居るんだよ」的な読者を蔑んでる雰囲気が文章の端々に伺えます。<P>自分を戒めたい人、数々の成功本に疑問を持って居る人は読んでみても良いと思います。