著者はTVショッピングで大ヒットを記録し、<BR>「30分で5億売った男の買ってもらう技法」という本を<BR>昨年出した構成作家でシナリオマーケターを名乗る星野氏。<P>前作にも「センノー」という項目で、TVショッピングのシナリオで、<BR>お客をどう動かすかということを説いていたが、この新作は、<BR>その発展形で、今度は一般に知られているヒット商品に目をむけ、<BR>それを彼なりに分析しながらメソッドへと展開していく。<P>前作と共通していることは、当たり前と思われがちなことについて、<BR>「なぜ」そうなるかという「理論」を正確に把握することで、<BR>ステップアップするべきだと説いている点。<P>内容はとても読みやすく、私などにもすんなりと<BR>その考え方が入ってきて「気づき」を得られたと思わせてくれた。<P>シナリオライターだけあって、口語で綴る文章は、優しいながらも、<BR>刺激に満ちた言葉で溢れています。……オススメです!
ヒット商品を著者なりのアプローチで分析して<BR>マインドコントロールとして公式化している。<BR>そんな著者の分析はかなり独自な視点であり<BR>必ずしもそれが的確と思えないものもないことはない。<BR>しかし著者の主張は、著者自身がまず舞台の上で晒し者になることで<BR>「あなたもこんな風に自分の体験や知識を総動員して身近なヒット作を<BR> 分析して自分なりに公式化してみてはどうですか」<BR>と教えてくれているように思えた。<BR>突飛なメソッド本に見せかけて、その実は生き方を教えてくれる良書だ。
前作から、購入意欲を掻き立てる方法についての主張は一貫性があり、著者には好感を持っています。<BR>その上で、少しだけ足を引っ張るようなコメントをさせていただきます。<BR>といのは、本書に書かれているノウハウには思想の偏りを感じるからです。<P>例えば、松田聖子が売れ続ける理由は「一貫性」とありますが、そこらにいる女性に同じ歌詞を提供したからと言って、売れるわけではありません。<P>ipodは奇抜さで受けたとありますが、当時はMP3プレーヤーで大容量のデータを保存できるものがなかったことがヒットの大きな要因だと思います。それが証拠に、今やソニーにシェアを逆転されています。<BR>ジャパネットタカダも、高田社長以外のプレゼンテーターだと、同じシナリオでも売れ行きに差があります。<P>このように、ヒット商品には心理をつくノウハウ以前に、確固たる商品力があるのです。<P>フォレスト出版の本は、中小企業向けであるため、読者は大企業の商品力に勝てるノウハウを知りたいと思っているはずです。(私のことですが)<P>人が行動するパターンについては、告知の順序やコピーライティングなど参考になる部分もたくさんあります。<P>それよりは、地方の書店から火がついた「白い犬とワルツを」や浅見帆帆子さんのエッセイがヒットした理由を事例にしていただいた方がより参考にできたと思います。<P>プレゼントレポートの内容は、本来、本書に盛り込むべきだったと思います。<P>まだ購入をしていない人は、204pから207pを立ち読みして、価値があると判断したら、是非購入をおすすめします。