著者は水商売・風俗店・飲食業で成功してきた経営者らしい。紹介文にあるとおり、この業界で働く多くの人はモラルが低い。<P>こういった人たちでも、他にいないから、何とかして使わなくてはいけない。現場での悪戦苦闘から生まれてきたのが本書、というわけだ。<P>風俗業界というそれ自体興味をそそる現場での体験に裏打ちされており、一気に読ませるが、どうでもいいような業界話も多く、どちらかというと中身が薄い印象。<P>著者のほかの本も読んでみたくなった。
人間学という言葉はよくきくが、では何をよむべきかと言えば定番らしきものはない。<BR>私なら後藤芳徳の本を薦めるが、人間学という語の意味の広さもあり、感じ方は人それぞれだろう。<BR>ただ本書に関して言えば、けっこうヘビーかもしれない。<BR>たとえば、前作では、チョロイの効用、という話があり、ある種の年長者を参考にする事で、物事に取り組むキッカケになる、という意味だと記憶しているが、今作を合わせ読むと、それは、あくまでキッカケで、その人物に追いつき追い越すには、その人物以上の努力が必要な事が明らかになってくる(当たり前の事だが)。<BR>この著者の本は読むと元気になるのが常だが、今回はかなり考えさせられ、その分、時間もかかった。しかし、その甲斐はあったと思う。
本書は「わりと特殊な業界」に向いている書かと思いきや、<BR>意外にそうでもない。納得させられる部分、多々あり。<BR>人を育成するというのはどの業界も共通して大変な<BR>ことなのでしょう。