金子みすずさんについては、もう大勢の方々が書かれているので、本の体裁について。実は金子みすずさんの童話は子供が絵本で持っていたのですが、本屋でなにげなく文庫本として手にとって読み始めたら、、、藤村、朔太郎、中也の詩と同じ目線で読み始めた「みすずコスモス(宇宙)」の、、、。あとは御体験ください。文庫本→いつでも気軽に読める→そのわりにドカンとショック→放せない1冊、という具合です。「詩なんか興味ない」「金子みすずなんて知らない」人もぜひどうぞ。読む側には何の準備も要りません。この本は、読もうという気がなくとも、持ってさえいればよいのです。580円はお買得を通り越してボランティア価格です。みすず発掘の第一任者・矢崎節夫氏の解説、宇宙物理学者佐治晴夫氏のエッセイ、いずれも光源を増幅してます。
金子みすゞの作品は、多くの童謡詩人の作品のように「可愛らしく」「微笑ましく」というのとは少し違います。中勘助の小説のような素朴さもある一方、どことなく寂寥感に溢れ、またあるときは突然「死」を意識させるなど、陰影に富んでいる異色の童謡です。<BR> 金子みすゞは望まぬ結婚をさせられ、夫に性病をうつされ、断筆させられ、さらに離婚後子供を奪われそうになり自殺しています。彼女の作品をその悲惨な人生と切り離して考えることは出来ないでしょう。
とにかく詩集が欲しくて買ったのがきっかけです。<BR>そのとき「私と小鳥と鈴と」の作品くらいしか<BR>知らなかったのですが・・・一気に読んでしまいました。<BR>可愛くてとても共感できる詩ばかりで<BR>こんな風に言葉に表せるみすずさんは凄い!<BR>って思い、今みすずさんの詩集を集めていますw