翻訳本は難しい?という定説がありますが、本書はいい意味で期待をうらぎってくれたという印象があります。「クラス設計」「インヘリタンス」という専門的な言葉を「格言」という一般的でしかも納得できる言葉で言い表していることが本書の姿勢を物語っています。
タイトルのごとく!<P> 私は新人の時に会社の先輩に薦められて購入しました。当時は全く理解できず、2年近く寝かせていました。去年あたりからJavaも理解できるようになり、ふと手にとって読み返したのですが、自分がなぜもっと早くこの本をしっかりと読まなかったのか、後悔しました。発売当初は継承が美学とされていた時代ですが、この本はすでにInterfaceの利用方法、ダブルディスパッチ、カプセル化そしてJavaでのSingletonの実装方法などが丁寧に書かれていました。<BR> 今でも何度も読み返しております。値段も手頃で私のバイブルとなっております。Javaの文法とオブジェクト指向は理解し、現場でもコードは書けるようになったが、なんかまだ足りない。。と感じた人にぴったりと思います。第二版、出版されな!いかなぁ。。。
立場上、色々なJavaエンジニアと言われる人のコードを見る機会がありますが、構造化言語をそのままJavaに移し変えたコードを書いている人はハッキリ言って多いです。(if文やSwitch文の乱用、例外を全く意識していない等・)<BR>本書はJavaが本来持っているオブジェクト指向に基づく言語仕様を丁寧に解説してあります。<BR>Javaはある程度知っているが、オブジェクト指向言語と構造化言語の違いが未だによく分からない、という人には特にお勧めです。<BR>本書を何度も繰り返し読むことによって上級者への入口に立てると思いますよ。<BR>ただオブジェクト思考とJava、ある程度の基礎知識がないと少々難しいかもしれません。