Effective C++シリーズで有名な、スコットメイヤーズ先生の本です。<BR>Effective C++同様の語り口で、STLの解説をされています。<P>STLの入門書では、コンテナ・アルゴリズム・反復子の説明の後、<BR>vector・list・set・mapなど個々のコンテナや高度なアルゴリズム<BR>の解説がされているというスタイルが多いと思います。<P>これだけを学習するのも結構大変なのですが、いざSTLを使って開発<BR>しようとすると、学習した内容以上の使い方をすることになってしま<BR>います。例えば、ポインタのlistなど。<P>ポインタのlistはありがちですけど、入門書では触れられていません。<BR>しかし、普通に使ってしまうと、メモリリークを起こしたりします。<P>そんな実際に開発するときに陥ってしまいそうな罠に対して、鉄則という<BR>形で救ってくれるのが本書です。筆者の長年の経験や情報収集によって、<BR>有益なことが厳選して載せてあります。<P>まず、入門書でSTLを学習した後、本書を読むと効果的だと思います。
定評あるスコット・メイヤーズの "Effective..." 本の続編です。<BR>前書はC++を使うすべての方に薦めたい書ですが、本書は標準C++に関心の高い熟練者向けの内容です。初学者の方は他のSTLに関するテキストを経た後、本書に進まれるとよいでしょう。<P>経験の深いC++プログラマならば、STLの高い潜在能力には気づいていても、本書がカバーする領域は危険度が高すぎると判断して使用を留保してきたはずです。保守的思考から独自の代替ライブラリを構築したり、あるいはSTLportのお世話になったり、さまざまな苦労をされているかもしれません。<P>本書はそんなSTLの前衛領域へと踏み込むための、和書としては現在唯一のハンドブックです。