団塊世代の子育てに疑問を投げかけた文脈は頷けなくはない。アウトドア指向も若いとき都会にこぞって行った反動だろうし、首都圏マンションが売れるのも団塊高齢化による現象でもあり、いずれにせよ、多数派が行動すると社会現象になるのだろう。団塊ジュニア世代の動向がこれからのキイポイントになるのだろう。それにしても、少年少女やあの時代の風景がとても懐かしかった。うう~ん、私も団塊世代か。
~2007年を目前にして、「団塊世代」をテーマにした本が増えつつある。<BR>感情的な論議が多いなかで、具体的な数字や統計・アンケート調査をもとにした、マーケティング・アナリストらしい著者の分析には説得力がある。<BR>それだけならよかったのだが、最初と最後に著者のどうやら本音らしい、根拠に乏しい私怨のようなものが述べられていて、せっかくのデータ主義~~が損なわれているのが残念である。~
団塊の世代の裏と表を使い分けるキャラクターイメージを論理的に説明。ステレオタイプの評論では味わえない、正しい団塊の世代像を捕らえている。ことばだけ理屈っぽいが、実は感情的で、本音では小市民的な人生観で狡猾に生きている同世代人を身近に知っているひとには、うなずける論評も多いと思う。