|
| 循環器治療薬ファイル―薬物治療のセンスを身につける
(
村川 裕二
)
この本は具体的に薬物の投与量,投与方法を書いています.個々の患者さんの投与量をどうやって決めているか教科書的には書いていないことを,詳しく解説してくれています.また,同じ種類の薬物をどう使い分けているのか,著者の意見も交えつつ,もちろんEBMにも基づいて解説しています.実際の臨床の場で使える,研修中に役立つ本ではないでしょうか. 看護師の私は薬が苦手。循環器領域で使われる薬はなおさら。この本は「はじめに」も書いてあるように著者の経験とstudyの結果をおりまぜながら、研修医や看護師向けに非常に読みやすく解説してある。「さぁ勉強するぞ」とかしこまらずに、寝そべって小説を読むぐらい読みやすい。しかも実践的。「こういうときに、こういう薬を、このぐらいの量で、NSかD5Wにこれぐらいで希釈して、これぐらい時間をかけて」までことこまかく記述してある。実際薬を準備して投与する役割のある看護師として、とてもありがたい。絶対お勧め!
|