はじめてのファミコン―なつかしゲーム子ども実験室 みんなこんな本を読んできた はじめてのファミコン―なつかしゲーム子ども実験室
 
 
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はじめてのファミコン―なつかしゲーム子ども実験室 ( 卯月 鮎 )

芥川賞作家でもあるブルボン小林さんが、コラムで強く勧めていたのを見て、買ってみましたが、面白かったです。リアルタイムでファミコンをしていた人にしか分からない部分も多いので、星を1つ減らしましたが、逆にいえば、そういう人なら、相当楽しめるのではないでしょうか。少なくとも、私は今年読んだ本の中で1、2を争う本でした。<P>少年のグーニーズに対して、「子ども相手に本気かよ!」や、スペランカーに対して、「そんな弱いなら家で寝てろ!」などの言葉も笑えますが、著者の卯月さん(フリーのゲームレビュアーの方だそうです)の分析もしっかりしていて、感心しました。<P>スポーツゲームや、シューティングゲームの進化の話や、ゲームがプレイヤーに親切になったことで、失敗の思い出がなくなった話など、なるほどと思わされました。<P>読むとファミコンがやりたくなる本ですが、ファミコンとは何だったのかを考えるのにも役に立つ本だと思います。

隔月刊誌『ユーゲー』の1コーナーの書籍化。<BR>ファミコンを知らない少年に対し、ファミコンソフトをプレイさせる。<BR>古くから親しんできた私たちが、当時 感じたことと<BR>同じ感情を抱くか否か、それを観察することがテーマとなる。<BR>当時、私たちが感動したシーンに少年も同じく共感できるか。<BR>ファミコンの魅力をリアルタイムで体験してきた方でないと、<BR>このあたりの意図するテーマが伝わらないのではないかと思う。<P>本書の進行は、著者が少年にファミコンソフトを与え、<BR>説明やアドバイスをしながらゲームが進められるという形式になっている。<BR>文章は実況中継的に会話中心でまとめられているのが特徴。<BR>少年にプレイさせた後にコメントをさせ、また著者による考察があるが、<BR>さすがはファミコンゲームをしっかり理解されている著者だけあって、<BR>その構成には抜かりがなく、読み心地がよい。<P>欲を言えば、プレイヤー自身がきちんとした言葉で、<BR>的確に感情を表現できるような能力がほしかったところ。<BR>本書の少年は、いまどきの乱れた言葉を発するので読み心地が悪い。<BR>(マジ、死ね、~じゃん、~だし、など。)<P>ここはひとつ、趣向を変えて、<BR>年配者や大人の非ゲーマーなど、対象を変えたものも読んでみたい。<P>収録ゲームは、定番タイトルのほか、<BR>『いっき』,『カラテカ』,『たけしの挑戦状』,『スペランカー』など、<BR>ファミコン愛好家も うなるような、クセのあるタイトルも多数用意。

今どきの中学生にファミコンをやらせてみたら・・・という実験を実現したこの本。懐かしくて面白かった。毎日毎日放課後に友人とファミコンをやった日々を思い出しつつ、まるやきくん(いまどきの若者~)のコメントに大笑いしてしまいました。またアイスクライマーやマッピーをやりたくなること間違いなし!。

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