60年代後半から70年代にかけて、映画は紛れもなく「作品」であり、それらを読み解くには、「見世物映画」や「製品映画」を見るような受身スタイルじゃあ、ぜんぜん間に合わない。<P>『2001年宇宙の旅』も『イージー・ライダー』も『時計仕掛けのオレンジ』も『タクシードライバー』も『ロッキー』も、ぜーんぶ観た。だけど、それらのつながり、そのときの時代的背景、影響力(ものすごい)、ぜんぜん分かっていなかった。<P>この本を読んだ後に、ここに載っている映画をすべて、改めて見てみるといいかもしれない。特に『ロッキー』は、そういう映画だとはぜんっぜん思っていなかっただけに、まさに目から鱗。これからDVDでひとつずつ観ていこうと思う。
感想、つまり「観て自分が思ったこと」よりも、映画制作時の時代背景や<BR>監督、脚本家の発言などといった制作過程の紹介に重きを置き、そこから<BR>どんな意図でこの台詞、描写、作品は作られたのか?ということを読み解き<BR>解説することを重視した本です。<P>著者は普段はムチャな言動で知られ、どちらかと言えば「お笑い」の印象が<P>強い人物ですが、本作では「え?」と思うくらい真面目な姿勢を取っています。
「2001年宇宙の旅」から「未知との遭遇」まで。<BR>タイトル通り、まさに映画をどう観るのか。<BR>一本の映画の制作過程の裏側にどんな出来事が隠されているのか。<BR>かなり詳しく書かれています。<P>読んで判ったのが、一つの映画作品は娯楽であると同時に作り手の思想であったり思いであるということですね。<BR>なので、その監督の過去の作品であったり脚本家の過去の作品等々繋がりとかルーツを知っている。<BR>そうすることにより映画がさらに意味深く楽しめる。<BR>そんな事を教えて貰いました。<P>そうはいっても、一般人がこの本に書いてあるような事を知りうる事が出来るのかという問題もありますが。