女子大生会計士の事件簿3 みんなこんな本を読んできた 女子大生会計士の事件簿3
 
 
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女子大生会計士の事件簿3 ( 山田 真哉 )

今回のネタで興味深かったのは、地方のホテルを舞台にした利益操作の話。<P>このホテルが2年連続で赤字を出すと、固定資産に減損会計が適用されて、親会社の利益が吹っ飛ぶ。これを免れるため、本来資産価値のない消耗品まで固定資産に計上して利益を水増しする、というもの。<P>これだけだと何の話かさっぱりわからないでしょうから、ネタばらしにはならないと思いますが、この難しい話を、火曜サスペンス劇場並みのわかりやすいストーリーに仕立てあげてしまうところが、著者、山田真哉氏の才能なのでしょう。現実にあるかどうかはわかりませんが、それなりにリアリティがあります。<P>この話の中には、会社内の部門別会計の弊害、というネタも仕込まれています。部門ごとの独立採算制も最近の成果主義の流れの中で定着しつつあるだけに、考えさせられることが多々ありました。ストーリーの組み立てにもずいぶん奥行きがでてきたと思います。<P>なお先日セクハラで逮捕されたホークスタウンの元社長高塚猛氏が、このホテルネタのスペシャルサンクスでクレジットされているのは、タイムリーでびっくりしました。

第一巻は会計士という職業を知りたいという動機で読んだ私の期待に<BR>ほぼ応えてくれた本でした。<BR>で、二巻以降はどうなのかと言うと、会計監査の会社で働いていると<BR>どんなお仕事が色々と具体的にあるのか?を色んなケースで広げて拝見していく、と言う内容になってきています。<P>内容として質が落ちたりしていることは無いと思うのですが、やはり新鮮味を同じレベルで維持するのは難しいですね。<BR>こうなってくると、会計士というお仕事にそれなりの興味を継続的に持っている読者に向けて、会計士が主人公の色んなエピソードを紹介している連載モノ、と行った方向性になってしまいますね。<P>それはそれで良いと思うのですが、ファンにならないと継続的には読まないかな、と思います。<BR>やはり第一巻を購入したときには勉強になるかな?と言うモティベーションだったので。。。<P>つまり「ER」とか、「ホワイトハウス」みたいな。<BR>日本の作品だとなんだろう、、、「名探偵コナン」?なんて続き物の面白さを期待する方向になるんでしょうね。きっと。

ご存知 「女子大生会計士」シリーズの3作目。<P>今回の大きなテーマは企業の粉飾決済。<P>固定資産のの除去損、部門別会計と利益、最近話題の減損会計、<BR>直接原価計算、そして情報システム監査の現場などなど…<BR>毎度のことながら、軽いタッチで会計の現場をわかりやすく描いている本作。<BR>一般のビジネスマンにとっては会計の知識はいまや必須の知識と言えます。<BR>まったくの会計知識がなくても簡単に読める本作品は、<BR>会計の世界に初めて触れる人にとってはとても役立つ一冊でしょう。

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