日本ではあまり知られていないイランという国の素顔がよくわかる。イスラム革命、イ・イ戦争、戦後復興を通じて、イランのインテリ階級が何をどう考え、あの真っ黒なプルカの陰で女性たちは何を思っているのか、そういう興味からも面白く読めるが、また、独立心旺盛で才能にあふれ、頭のいい少女の成長物語としても、とても面白く感動的。自分のイラン人としてのルーツを大事にしつつ、伝統やルールに縛られない反骨精神旺盛なこの一女性の物語、是非日本の若い人たちにも読んでもらいたい。独特のシンプルで象徴的な絵も素晴らしい。
~欧米で高い評価を得たのは、こういうご時世だからと割り引いても、面白い、興味深い本です。海に囲まれ、他国と自国が厳然と分かれている日本に住む私たちには理解できないであろう「国境」「侵略」「戦争」という現実。そこに生きる人たちを、へこたれぬ生命力の持ち主として軽妙かつ深淵重大に描いています。版画のようなシンプルなイラストは、この国の現~~実を誇張することもしないかわりに、決して差し引いても見ないという確固とした視点と気高さをも匂わせる精神性さえ感じさせます。女性にはもちろん、カップルで読んで読後の感想を話し合うのも良いかも。とにかくおすすめです。~
私がこの本を手にしたのはテレビのニュースでアルカイーダやら<BR>シーア派やら暴動、テロと言った言葉に疑問を感じたからでした。<BR>テレビでそんな言葉を言われても、なんで争ってるかなんて<BR>どの番組でも説明してくれなくて、だけどイランやイラクでは戦争してて、<BR>おかしな話だなと思ってた時にこの本に出会いました。<BR>内容的には、そんな重苦しい話ばかりでは、ありません。<BR>マルジの周りでベール着用が始まり、戦争が始まりますが<BR>彼女は読者を笑わせてくれます。<BR>この本を手に取ったとき漫画だと思って軽視される方も居られるかも<BR>しれませんが、世界では、こんな事がおきてるととゆうことを、<BR>分かりやすく色んな人に教えてくれる”漫画”だと思います。