著書の「おわりに」に以下の一節があります。<BR>・・・本書の取材のなかで強く感じたのが「ひとり仕事が世の中に与えるインパクト」でした。(中略)キラリと光るいい仕事をしている「ひとり仕事人」が世の中にはたくさんいます。・・・。<BR>そうなのです。私自身も、尊敬する人、影響を受けた人、憧れの人、すべて「ひとり仕事人」でした。活き活きと働き、地獄にも極楽にも近く、この世に何かを残さんとする人は、人とつるまず、組織に頼らず、自分の頭と足で走る人なのです。「ひとり仕事術」は、人間らしく生きるための書であり、なんやかやでがんじがらめのあなたを優しく解放してくれる書なのです。世の中に起業・独立の書は数々あれど、最初の一歩を踏み出す勇気と希望を与えてくれるのは本書だけですよ。
本書は、フリーランスの立場で働く人(働こうとしている人)のための詳細なガイドブックとして書かれている。著者も前書きでそう記している。しかし実は、会社組織に属している人にとっても非常に示唆に富む良書である。<BR>いかに自分の仕事をつくり出し、それを周囲に知ってもらい、お金を稼ぎ、時間を管理し、自らの実力をブラッシュアップし、心身の健康を維持するか……についてのアドバイスは実に具体的で的確だが、それらは結局のところ、「マーケットにおける自分という商品の価値を高めること」の重要さを説いたものである。そして今、日本の会社で従来の終身雇用や年功序列、横並びなどがどんどん崩れ、競争原理が導入されていることを考えると、本書の内容はフリーランサーだけではなく、会社員にとってもきわめて重要だと言えよう。努力もしない者が、組織に一生しがみついていられる時代は、もう終わりつつあるのだから。<BR>限られた時間とエネルギーとお金を何にどう投入して、自分の人生を楽しく充実したものにするか。どうやって真の意味の「勝ち組」になるか。このことを真剣に考えるすべての社会人に勧めたい一冊だ。
特に新しいことが書いているわけでもなく、普通にひとり仕事している人間なら、ごく当たり前のことしか書かれていない。まあこれからひとり仕事をする、全く知識のない人にとってはいいかもしれないが、自分にとっては期待はずれな本だった。