平坦な毎日に、まさに衝撃を与えてくれた本。<BR>自分に出来る事をこつこつとやるしかない、と頭の中では思いつつも<BR>ページをめくるたびに圧倒されてしまいました。<BR>見方(見る人)によって色々な解釈があると思いますが、<BR>少なくともこれらの写真は何かのきっかけになる本だと思います。
写真のチカラがこんなにすごいものだとは……ね。たった、数百分の一秒っていう瞬間が映し出されてるだけなのに。この本のなかに登場するのは、愚かな人間が起こした事柄、それとも人間が起こした愚かな事柄、人間そのものの存在が愚かなことなのでしょうか? 目を背けたくなるようなシーン、でもそれはすべて直視すべき現実。写真版「新約聖書」とも呼べるような強力な一冊です。
戦争、汚染、貧困・飢餓といった愚行の状況を訴える、力強い写真で構成されていて見終わった後に色々と考えさせられる本でした。<P>写真は非常に力のある、考えさせられるものばかりです。<BR>それは、我々の存在を脅かすような悲惨な、そして愚かしい行為が、我々の知らないところで起こっており、それを突きつけられたことに対して非常な衝撃を感じたからだと思います。<P>ただ、この悲惨さは、我々が「進歩」と捉えてきたものと表裏もしくは光と影の関係にあり、日本を含めた先進国が何かを捨て去らないとなくならないものであるのも事実。それを捨て去れるか?<BR>また、貧困・飢餓については、それは一言で「愚行」といって良いものか?途上国で人口増加を抑制することが賢い行いであるのか?とは思います。<BR>人口が爆発的に増加する以上、先進国からいくら援助しても限界があると思いますし、それを解決するためには増加を抑制しかないと思われますけど…。<P>これらのことを解決するには、今までみたいなステレオタイプの解決策ではなく、違った視点が必要なのだと思います。<BR>(解決の浮かばないモヤモヤした状態になってしまったので星は3つにしてしまいました。)<P>ただし、現実を知ること、直視することは行動を起こす際に必要なことですし、我々の知らないところ、もしくは聞いたことがある程度の現実を力のある写真で表現していることは意義のあることだと思います。<P>読後には必ず考えさせられるものがあり、お薦めの本ではあると思います。