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| 限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学
(
宮台 真司
北田 暁大
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なぜ宮台真司は社会学を思考するのか?その根本的なモチベーションについて語り明かすこの本。<BR>『終わりなき日常を生きろ』から『サイファ覚醒せよ!』を経て現在にいたる、思想的〝転向〟の経過を、本人が「遺作のごとき趣きだ」(あとがき)と語るように一つ一つを丹念に解き明かす。<BR>推理小説を読むがごとく、現代社会の諸事象を解き明かしていく両者の語り口に改めて驚かされつつ、引き込まれ、一気に読み進めることができる。下手な推理小説読むより、よっぽど面白い。<BR>日常生活を送る中で感じる抜き差しがたい違和感。これって一体どういうことよ? そんな疑問を持つ人なら、多少経緯を知らなくても、一つ一つの言葉を分かりやすく説き起こしてくれているので、入りやすいかも。
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