入院してきた患者さんに対して医師がどういう考え方をもって診療するものなのか、ということが症例を提示してわかりやすく解説されています。150頁程度の分量なのに、内容はそれ以上に充実しています。コーヒーブレイクのようなコーナーもとても面白かったです。私はこの本を読んで日々の勉強のモチベーションが上がりました。これから病棟に出る前に、医師のOSに触れられる一冊です。
う~ん、さすがは黒田先生が書いただけのことはあります。この本は、薄い割には内容が濃いです。最近読んだ本の中では、この本の他に「見逃し症例から学ぶ日常診療のピットフォール(千葉大教授・生坂政臣著)」と「ハーバード式診断テクニック(ハーバード大学図書館蔵書・亀山元帥著)」の2冊が良かった気がします。自分も、こんなカッコイイ診療ができるようになったら、看護婦に尊敬の眼差しで見られるだろうなー、と思わせる内容でした。3冊とも絶対お薦めです!
書いてある事は内科の医者がどんな思考方法で診療している(するべき)なのかと言う事。抽象的な話題を、例示したりしながら分かりやすく書いている。今ひとつ分かりにくい感じはあるものの、類書がないため、内科の意志の思考法が手っ取り早く分かりたい人はまずはこの本を手に取ってみるべきでしょう。<BR> 診察法、問診法、手技や、検査等のマニュアル本はあるけれど、それをのせるOSが何かと言う本はあまり無い。五年生ぐらいで、この本を読んで実習を回ると非常に芯の通った実習ができるでしょう。<BR> マッチングで有名研修病院に行けた行けないと言う話があるが、どこで研修するかよりも、何を、どうやって研修するかと言う方がよっぽど大事だと思わせられる。<BR> 本の最後の引用文献に栗本秀彦氏の”正しい診療への合理的アプローチ―総合プロブレム方式のすすめ”があげられているが、この本が気に入った人は一読を勧める。(現在絶版で、ホームページで一部公開されている。)