私個人としては型の練習を退屈と考えた事は余りないのですが、周囲の意見を聞く限り「なんで使えもしないダンスを何回もやらされるんだ」という声が多く、あるいはキックボクシング化した近代空手を、武道たらしめる唯一のものと考え、良く分からないままに練習をするということが多いようです。<P> そんな中でこの書は、「型は使える」という事を徹底的に教えてくれます。逆に言えば、今までの型の解釈は「使えない」という意味でやはりダンスだったのだと痛感させられます。<P> ある意味では問題の書籍だと思います。しかし、それは「問題提起」という革命を空手界にもたらし、今後の未来を有意義な方向に持っていくであろうものだと確信しています。<P> 空手経験者・ファンのみならず、今まで「空手」には興味がなくとも、格闘技が好き、空手は弱いと思っていた全格闘技ファンに読んでみてもらいたい一冊です。
初心者用として、審査の時しかやらない型として、これまであまり陽の目を見る事の無かった平安に、こんな実用的エッセンスが内包されていた事に驚きました。<BR>これまでの解説本に多い難解な表現や、執筆者の自己満足的?な持論の展開も無く、写真自体も連写(ですよね?)なので、実際の動き(相手の崩れ方など)が非常にわかり易くて感動しました。<BR>これは絶対おすすめ!です。
この本は、空手の研究本にありがちな、いかにも難解な表現や言い回しは用いず、誰にでも読みやすい文章に終始している。<BR>これだけの豊富な内容にも関わらず、最後まで読んでも疲れない。それどころか、まだまだ読みたいと思わせてしまう魅力がある。<BR>そう!猿にもわかる空手の秘密なのですよ。