子犬とか子猫とか赤ちゃんは、かわいいと思う人には、<BR>どこを見てもかわいい写真集で、にこにこします。<BR>大人のルーシー(母犬)もかわいくて、きれいです。<P>でも、それだけの本じゃなくて、一生めんどうを見る、<BR>生きものを飼う、一緒に生活をする人の視線が愛しくて、<BR>少し苦しくて、自分のことも考えてみたりする本です。<P>ふわふわとしたやわらかい気持ちで、ページをめくってると<BR>ドキっしたり、手が止まってしまう一瞬があります。<P>日によって、その一瞬が違ったりするのが、また、<BR>おもしろいです。
「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載していた「Say Hello!あのこによろしく。」が本になりました。<BR>ルーシーという犬の出産から物語りは始まります。<P>私はHP上で見ていたのですが、<BR>本になったので、自分の分も含めて4冊購入しました。<P>それは、なぜか。<P>これは、ただのかわいいワンコの本ではないからです。<BR>もちろん、愛おしくなるような表情のワンコ写真も<BR>たくさんあるのですが、読み終えると<BR>自分のこと、母親のこと、家族のこと、これからのこと。。<BR>など、いろんな想いがこみ上げてくるからです。<BR>小説でもない、絵本でもない、たくさんの犬たちの表情と<BR>小さな4匹の家族を見守るご主人の想いで構成された本。<BR>それなのに、涙が出てきます。<P>だから、大切な人にあげたいと思いました。<BR>犬が大好きな友達、赤ちゃんを出産したばかりの友達、<BR>犬の嫌いな姉にあげようと思います。<P>帯に書かれている「うまれて、ありがとう。」という<BR>言葉にこの本のすごさが凝縮されています。
あまりにも愛らしい仔犬たちと、やさしいお母さん犬。<BR>しあわせいっぱいな姿に頬がゆるみます。<BR>そして、だからこそ別れのときが切なくて。<P>母親の愛情。きょうだいの絆。生きる喜び。<BR>いま、ここにいるということの奇跡。<BR>何でもない日常にあふれる、何物にも代え難い幸福。<BR>一緒にいると楽しい、ずっと一緒にいたい。<BR>ただそれだけの、そしてこれ以上ないほどの純粋な感情。<BR>イトシイという気持ち。<P>生きることに迷う必要はない。仔犬たちはそう教えてくれます。<BR>まぶしいまでのいのちの輝きに、「うまれて、ありがとう」。