一度読み終えて、「あまりぱっとしないな」と感じながら書評を書こうとしたときに、いつものフレーズに呼びかけられました。<BR>「その出来事はあなたに何かを語りかけていませんか」<BR>1年前にプロのコーチの方にコーチングしていただいたときに問いかけられたフレーズです。<BR> もう一度、サーっと復習しました。新しいことで目からうろこが落ちることはありません。しかし、理解を深めてくれます。実際の現場で使うときに役立つ実例がたくさんちりばめられています。<BR> 武道であれば、決まった型をくりかえしくりかえし練習し、かなりのレベルに達したあとでも基本の型の繰り返しは続けるものだと思います。”戦略的に考える”のは、発明・発見よりも、武道ににているような気がします。 知っているからといって使えるようになったわけではなく、今日も繰り返し基本を学ぶ必要があります。練習のバリエーションのひとつとして加えられる本でしょう。
この本がすばらしいと思う理由のひとつは、たくさん登場する図の一つ一つが非常によく出来ていることだ。一回読んだら、図だけを切り抜いてノートに貼り付けておきたいくらい分かりやすい。<BR>本の内容はもちろんだが、このような分かりやすい構成で作られた本であることに「プロフェッショナル」を感じる。買って良かった一冊です。
考え抜かれたシンプルな表現と、最新事例の豊富さで、類書を圧倒している。<BR>頻繁に登場する「クリアな」という言葉に導かれて、読んでいる人間の頭を本当にすっきりクリアにする本。<BR>難し過ぎず、かといって表面的ではない。<BR>この読み終えたときのすっきり感は、他の本ではなかなか体験できないものだ。<BR>自分は営業マネージャーだが、この本は営業マンが繰り返し読むべき本だと思う。営業マン向けの本は山ほどあるが、多くは単なるノウハウ本やモチベーション本ばかり。<BR>読んでマイナスとは言わないが、「それくらい自分で気づけよ・・・」という程度の内容の本が多い。<BR>問題解決型営業を実践したいのなら、本書で書かれている「4つの力」を使って考えるクセをつけたほうが良い。<BR>顧客・市場・自社・自分など、いろいろな視点がポツポツと生まれてきて、何だか考えるのがワクワクしてくると思う。<BR>それにしても、著者のトレーニングを一度受けてみたいものだが・・・。