※私は英語版しか使用したことがありませんが、日本語版2冊≒英語版1冊ということなので、日本語版のレビューもさせていただきます<P>本書の英語版を除くと、現行TOEICのちゃんとした解説が付いた唯一の過去問集シリーズだと思います。テスト開催者のみが過去問集を出版しているというのは、不公平な気もしますが...効果から言えば星5つなのですが、解説の内容は平均的と感じたのと値段が高めなので、星を一つ減らしました。<P>私の場合、910点前後を獲得した時点で本書(英語版)を使用し、付属のCDを繰り返し聞くことにより、初のリスニング満点を獲ることが出来ました(スピードを上げて聞いた効果があったのかもしれません)。TOEIC受験前にこの教材に付属の音源を繰り返し聞いているおかげか、最初にリスニング満点を取ってから安定してリスニング満点を獲得出来ています。ほかのかたも指摘されていましたが、リスニングを読み上げる声が本番と非常に似ている(多分同じ人が朗読)ことが大きいと思います。<P>また、問題のレベルがが本試験のものに近いので、リーディングセクションの時間配分の確認にも有効だったと思います。<P>貴重な過去問集だと思っていたので、知人には「800点或いはもっと高得点を取ってから、終盤のステップアップに使え」と薦めていたのですが、2006年 5月からTOEICがリニューアルされる(IPテストのリニューアルは2007年)ということが発表されましたので、使われたことが無いかたは、レベルに関わり無くこの教材を使って残り少ない現行TOEICでのラストスパートを狙われてはいかがかと思います。<P>日本語版2冊の内容が英語版1冊(Toeic: Official Test-Preparation Guide)に収録されているようですが、英語版の解説は英語ですので、英語の解説を読む自信の無いかたにはこの日本語版をお勧めします。
現在のTOEICは本書より難化していると言われており、それは事実だと私も思いますが、本書レベルの問題もあいかわらずかなり出題されているなあというのが率直な感想です。<P> いや、それどころか、語彙・内容・出題ポイントが酷似した問題が今なお出続けているのです。実際にTOEICを受けて、その日のうちに本書を読み返せばそのことは歴然とわかります。<P> このような本をやらずにTOEICを受けるというのは、溺れかかっているところに浮き輪を投げてもらいながら、わざわざそれを投げ返して自ら溺れていくようなものでしょう。<P> 特に、本番同様の音声でリスニング演習することの効果は絶大です。私の場合、本書をやらずに受けた初受験ではリスニングでひどくやられ、「900越えをするには留学でもするしかないか・・・」などと間抜けなことを考えたものです。しかし本書とVOL2のCDを一ヶ月ほど車の中で聞き続けた結果、模試の素点は9割台で安定するようになり、本番ではリスニング満点をあっさり達成できました。<P> TOEICリスニング対策としては、本書や模試本で演習を積むことが、洋画やVOA、AFNを聞くよりもはるかに効率がよいと思います。
主に、リスニング力の向上を目的として購入した。<BR>使える時間、お金に制約のある一方で、あまたある英語素材の質を吟味することができない身にとって、最も批評に晒される立場にあるTOEICで使用されているという事実は、非常にありがたく、隙あらばどこまでも進もうとするモチベーションの低下を防いでくれる。<BR> リスニング力を高めるためには、私の場合には、ひたすら繰り返して聞くことが適していると思っており、具体的には、CD教材の場合は辞書をひきつつmedia playerで一文ずつ繰り返し聞き、完全にマスターした後にMDで聞き流し続けている。ところが、2枚目に収められた1セット分の素材では、CDトラックがパートごとに4分割しかされていないため、文頭にうまく引き返すことができない。これで余計にかかる時間は些細なのであるが、繰り返していると、結構、イライラしてくる(リピーターつきのメディアに落とせるならば、この点は無視できよう)。この他にマイナスな点としては、聞き取れてしまうとテストされていることが大人向きではなく、多少の空しさを感じつつ、なおも繰り返し聞く意思を保たねばならない、ということ。この点は、聞き取れたことの成果としてしまえば、あまり気にはならないかもしれない。<BR> 以上が内容上の+と-であるが、上記の目的に使える素材はかなり少ない。パート2,3,4の問題文だけだろう。予算次第と思われるが、私としては、モチベーションを落とさずに相当に聞き込むことが初めてできたことを評価したい。もちろん、絶対量が少ないので、多くの聞き取り障害を克服するためには新たな教材に移る必要がある。<BR>本試験がパート別の成績がわからないので、試験対策をしなければならない人にとっては、絶妙な価格設定だ。