ハリーポッターが面白いのは今更という感じで誰もが知っている事ですが、私がこの本をオススメしたいのは装丁の素敵さからです。他にもペーパーバッグで発行されてはいますが、このシリーズが一番本としても綺麗で洒落ています。子供の頃、イラストが綺麗で内容と共に表紙などが心に焼き付いていたお気に入りの本があったと思います。この本は、まさにその一つになりうるのではないでしょうか。発行を待ってでもこちらを選ぶ価値がある! と思います。
個人的には現在刊行中の4巻中この巻が一番面白かったです。<P>これまで以上にハリーの怒りや憎しみ、劣等感といった感情が描かれていたと思います。子供向けの本で、こんなふうに憎しみの感情を否定せずに描写する本は、日本ではなかなかないかもしれません。読んでいるものにとっては、ハリーの孤独や、親を求める気持ち、それに負けずにまっすぐ生きようとする力をこれまでの話で、ひしひしと感じているので、このマイナスの感情さえも痛々しいくらいに理解できるように思いました。<BR>そして、だからこそラスト近くで訪れた、ハリーの幸せな思いに心から共感できるのだと思います。また、憎しみを乗り越えたハリーに拍手をおくりたくなりました。<P>読んでください!
今までの3作の中でも、最高傑作といえるだろう。いつもながら、その伏線の引き方には舌を巻く。なにせ、1巻から登場していたあの謎が明らかになるのだから。また、新しい登場人物や、魔法グッズの魅力あふれること!シリウス・ブラックやルーピン先生。ホグズミートのバタービールなんて一度は飲んでみたいものだ。いつもの夏休み。ハリーは大嫌いな、ダーズリー家に戻ってきている。そして、いつものようにいざこざが起こり、そこで初めてハリーは家出をしてしまうのだ。どうなるのだろう?ホグワーツには戻れるのか?とページをめくる指に力が入る。また、空席になってしまった「闇の魔術に対する防衛術」の新しい先生となるルーピン先生は、2巻目のロックハート先生とはまた一味違う魅力を放っていて、3!!巻の重要人物だ。この本を読んだら、今までよりももっとハリーが好きになるだろう。