子どもたちを守るため、夜毎「夜回り」をする水谷先生。まさに教育界に現れた野武士といえる。ときには子どものためにヤクザの事務所にまで行ってしまう。教育の対象はさまざまで、各教師がそれぞれの場所で戦えばよいと思うが、水谷氏のいる場所は「いちばん死に近い場所」。そこでは水谷氏も、子どもたちも生きるか死ぬかという瀬戸際で命をぶつけ合う。無条件の愛情をもち、どんなことでも「いいんだよ」と語りかける水谷氏は、子どもたちにとって教育者というよりはむしろ神様に見えるかもしれない。しかし水谷氏はそれでもなお「自分はただ子どもたちが好きだからそばにいるだけ」と言う。親でさえここまで子どもを守れない。その圧倒的な愛に、何度も泣いた。
子供の非行や犯罪行動が起こるたびに近頃の子供はダメだ、と決め付けている大人や教師が多い中で定時制高校の教師である筆者は、「子供は何も悪くない」と言い切る。<BR>悪いのは子供ではなくて、子供をそういう状況に追い込んでしまっている<BR>大人が悪いのであると筆者は述べている。そして自ら深夜の町に出かけ<BR>夜の街で遊んでいる子供たちに自ら話しかける。<P>その接し方はまず子供の気持ちを受け止めること「いいんだよ。」と<BR>受容してあげることが大切だと述べている。<BR>どんな子でも心から受け止めて話を聞いてあげればこころを開いてくれる<BR>ものであると彼は言う。<BR>筆者は12年間夜の街を回り5000人の生徒と向き合ってきた。<P>生徒指導に悩んでいる現役の教師の方そしてこれから教師になろうと思っている学生には真の教師論・生徒指導論としてぜひとも読んでもろいたい。<BR>そして子供の接し方に悩んでいる大人の方々にもぜひ読んでもらいたい。<BR>解決の糸口が必ず見出せるはずです。
決していい構成の本だとは思いません。<BR>文章も大げさで押し付けがましさを感じます。<BR>けれど心が揺さぶられ、涙がでました。<BR>熱意が文章から溢れ出ているからだと思います。<P>"生きるために最善をつくす"のが真の大人だと思います。<BR>今、どれほどの大人がそれを子どもに伝えられているでしょうか。<BR>胡散臭いかもしれません、けれど、考える為の一冊です。<BR>いい本だと思います。