以前、朝日新聞でエスニック料理の連載をしていた。私はいつも非常に疑問に思っていた。「この記事を見て本当に作る人って何人いるんだろう??」だって、毎回、手に入らないような材料と、めちゃくちゃ手間隙のかかる料理のオンパレードだったから。<BR> この「かんたん美味」は日経で連載している。経済紙にもかかわらず、なぜかつぼを押さえた料理記事なのである。「これなら今すぐにでも作れるぞ」という気になる料理が多い。材料も少ないし、手順もシンプル。働く私にはありがたい。<BR> 単行本化されたことは、テレビで紹介していたので知った。番組でも「この本はすごい!」みたいな感じで大絶賛されていたが、私も毎日のようにこの本を使っている。ちょっとした料理のこつなどが、たくさん書いてあり、学ぶことも多い。<BR> ぜひ多くの人におすすめしたい本です。<BR>
ひとり暮らしを始める友人に送ったら、大きな写真と大きな文字で、本を見ながら料理ができるのが嬉しいと言われた。末尾のおすすめの献立は、迷った時に、このまま作っちゃおう!と悩みを解決でき、大助かりとも。自称『料理すき』私には、料理のコメントが、絶妙で楽しく参考になった。
「NIKKEIプラス1」に 読者が選んだ「かんたん美味」のベストテンが載っていた。そのうち半分は記事を切り抜いてあり、うち二つは作っている。味は好みの問題だから 基本的な材料と分量が分かれば作りながら加減すればいい。重要なのは この連載のレシピが分かりやすく、かつ作りやすいということだと思う。一応 紙面で一度は目を通していたが、ばらばらの切り抜きよりは一冊にまとまったものを見てみたくて 1,2とも購入した。<P>誠に上品な本である。レシピに添えられている文章も優しく、読んでいて飽きない。まず ベストテンから試していってみようと思う。