普段、国際情勢については、<BR>知りたいと思いながらも、テレビや<BR>新聞のニュースではよく理解できて<BR>いませんでしたし、何となくかたい<BR>内容でとっつきにくかったのですが、<BR>この本はそんな私にとって、とても<BR>分かりやすく書かれてあり、飽きる<BR>ことなく最後まであっという間に<BR>読むことができました。<P>アメリカの真のねらいを知り、<BR>驚きました。<P>自分と同じ年齢の筆者が、非常に<BR>深く正しい目で世界の今の動きと未来を<BR>把握されていることは本当にすごいと感心<BR>させられます。<P>特に政治に影響力のある方たちには読んで<BR>ほしいと感じさせられる1冊です。<BR>もちろん、どなたも読んでよかったと<BR>思われるに違いない本です。<BR>早速身近な人たちに紹介しようと思います。
<BR> これまで、国際関係の本は難しいと決まっていた。北野氏<BR>は、「ボロボロになった覇権国家」でこの常識に挑戦している。<BR>国際関係をわかりやすく、中学生でもわかるように、一貫性<BR>のある論理で解説している。<BR> 北野氏を批判する人は、「世界はそんなに単純ではない。<BR>もっと複雑だ」と言う。しかし、彼らは重要なことを忘れている。<BR>それは、「複雑な解説をしている人の予測が全く当たってい<BR>ない」と言う事実である。<BR> 読者としては、複雑で難解な上に、結論も曖昧。さらに、予<BR>測が当たらないときては、読む気もうせるし、読む意味も見い<BR>出せない。一方で、「単純な」北野氏の予測は、ことごとく的中<BR>しており、それは、誰にも否定できない事実である。<BR> 北野氏は、田中宇氏や増田俊男氏と比較されることが多い。<BR>しかし、この3者をじっくり比較検討している人は、3人の言う<BR>ことが根本的に異なっていることに気づくはずだ。増田氏は、<BR>「アメリカの覇権は永遠に続く」と言い、北野氏は、「アメリカ<BR>は覇権国家から没落する」と主張する。田中氏は、「アメリカ<BR>はイラクを攻めない」と断言し、北野氏はアフガン戦争直後<BR>から「イラク戦争は不可避」と語ってきた。<BR> 複雑で難解な解説を好む「評論家マインド」の人たちは、<BR>「単純さを受け入れる」素直さを持つべきではないだろうか?
著者の北野氏は私と同い年であるが、まさにグローバルな視点で物事を捉え、大胆な仮説をもとに読者にわかりやすく世界情勢を解説している点は賞賛に値する。日本のニュースを通してしか世界を見ていない多くの日本人にとって目から鱗の一冊となることは請け合いである。