今まで正直言って、三輪明宏さんのことは「髪の毛を黄色く染めた女装した芸能人」の認識しかありませんでした。でもこの本を読み、三輪さんがあちこちで口にする、霊的な言葉や人生の教えが、このただならぬ経験による深いものだとわかりました。この本は出生から33歳までの人生の記録ですが、それ以降のエッセイもぜひ読んでみたいと思いました。500ページ近くあり、文字も小さめですが、飽きることなく読みごたえ十分です。文庫版になって、ぜひ多くの若い人にも読んでもらいたいと思います。
激動の人生。彼の生き様にはこの言葉がぴったり。<BR>なぜ、彼の言葉が、これほど説得力があり<BR>人の心に届くのか。<BR>その答えが本書に書かれています。<BR>やっぱり、美輪氏は、只者ではありません。
高校時代から男の恋人がいて、それがまたいい恋で、親と弟達へのひどい扱いについてけんかして家を飛び出して、東京にでて散々苦労するが、21で銀巴里で歌い、水商売で鍛えられ、男達とそれは楽しそうな華やかな恋愛をする。<BR>つくずくいい年の重ね方をしているなと思った。しかし世間の冷たい偏見や人気の急落などで法華経と出会い、哲学的な深みのある人生を作っていく。<BR>自分の人生と比較するのは厳禁で、おれもこんな中身の濃い人生を生きたいと思った。