とても興味深い本でした。ツアー中の彼の様子、演奏するにあたってすごく考えて、計算した、それがああいう凄いツアーにつながるんだなって納得です。本の内容はとっても良かったんです。<BR>ただ、ページがばらばらと取れて、落ちていくのはどうにかならないんでしょうかね~?がっかりでした。
私が受ける「山崎まさよし」は自分の好きなことを好きだからこそ続けている、自分に与えられた状況の中でそれなりに消化して淡々と生きている、そんなイメージだ。この本は4年ほど前の彼の姿、話をライブに絡めて書いてある。読んでいっそう今まで思っていたイメージが固まった気がする。あまり過去を振り返らない、頑固にではないけれど何か新しいことを求めて曲を作り、ライブツアーを続ける。その時その時で違うライブの空気をそれなりに受け入れる。そうしながらもしっかりとスタッフにも気を使う。そのスタンスはきっと今も変わらないのだろうと思う。そんなことを知るにはいい本だと思う。自分の気持ちを言葉にする難しさ、それを林さんがうまくフォローしていたと思う。まだ彼のライブには行ったことのない私。この本を読んでいるうちに何度か出かけて生き物であるライブを体験してみたい!そんな気持ちに駆られた。
自分の歌を表現する方法として、ギター一本と己の体だけを頼りとして行われたツアーを、インタビュー形式で紹介されたものである。たった一人のステージで、ギターを鳴らし歌いつづける日々から、山崎まさよしの心のうちが静かに解き放たれていく。