アフリカの情報というのはそうないので、現状このガイドブックが一番詳しいということになると思います。旅行人シリーズの本だけあって、旅の達人だったらさらっと読めても、海外旅行などしたことがない人にとっては、航空券やトラベラーズチェックの細かいところの説明はちょっと分かりにくいところがあるように思います。もっとも、先進国を一人で旅できない人が、アフリカを個人手配で旅行するということは余り考えないだろうし、実際難しいと思うので、この本は玄人向けという位置づけでそれはそれでよいのかもしれませんが。<P> 私はベナン共和国に行き、現地で本書を読みました。この国に関しては情報は数ページも無かったのでとても少なかったのですが、それもこの地域に来た旅行者の絶対数が少ないので仕方ないでしょう。<P> 冒険心や現地に出来るだけなじもうという姿勢があり、それは昔の「地球の歩き方」にもあったような雰囲気で好きだし、アフリカの歴史や文化についてまとめてあるところは非常に貴重でよいと思います。ただ、現地の水道水が飲めるかについて、「アフリカの水を飲んだものはアフリカに帰る、という言葉があるので、現地の人も飲んでいることだし私たちも飲んでも大丈夫」というのはどうかと思います。私は中国そのほかアジアで他人が体調を崩しても自分は大丈夫だったという経験があるのですが、ベナンに行ったときにはそれでも2回おなかを壊しました。健康管理面などに関してはもっと慎重で科学的な記述がほしいと思います。
みんな、ヨーロッパやアジアの国々に関してならよく知っていて、それぞれの国の持っている独特の個性を大体なら頭に思い描くことが出来るのではないでしょうか。ところがアフリカというとみんな(全部で53カ国あるようですが)それが出来ないように思います。ほとんどの人がサバンナの向こうにキリマンジャロが見える、とかサハラ砂漠が果てしなく広がる、というようなイメージしかもっていないのでは?!少なくとも僕はそうでした。あんなに大きなアフリカ大陸のイメージがそんな貧弱なものではなにかさみしいです。<BR> この本を読むと「アフリカにはこんなに個性豊かな国がたくさんあったのか!」って驚かされます。僕は行ったことないですけどいつかこの本を持ってアフリカを旅してみたいです。<P>! ただ、旅行のガイドブックとして読むとひとつひとつの国の情報が少ないので少し物足りなく思います。まあ、あれだけ広いアフリカの情報を一冊にまとめようとするとなるとこれで精一杯なのだろうと思います。とりあえず、いい本です。<BR>