いささか個人的な感想になってしまう点をまずは言わなくてはならない。
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<br /> 小生が住んでいる東京都の国立駅は古い駅舎で 国立の象徴となっている。この度電車の高架化に伴って とりあえずいったん取り壊しになることになった。きちんと保存して近い将来再度立て直すという方向で話は進んでいるらしいが まだまだ不透明。はっきりしているのはこの2006年10月に取り壊されるということだけである。
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<br /> この話が いかに「ちいさいおうち」に似ているかということを思いついて 娘の本棚で本書を見つけ出して さっき再読したところである。「ちいさいおうち」は 最後は都会から逃れて 再度田舎に再建された。ハッピーエンドと言って良い。
<br /> 一方 駅舎はどうなのか。再建された場合に 駅舎は幸福なのだろうか。そんな事は全く考えたことが無かっただけに 本書を読んで ちょっと衝撃を受けた。
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<br /> ネットで調べると やはり駅舎問題と絵本「ちいさいおうち」を結びつけたものが散見された。これを取ってみても 「絵本」というものの潜在力の強さが伺われる。「絵本」という 人生の入り口で出会った本、お母さんやお父さんが読んでくれた本 とは 忘れているようでも しっかりと残っているものではないかと思う。
<br /> その意味では 優れた絵本は 紛れも無く 人類の宝である。本作を本当に久しぶりに手にとって そんな事を強く思った。
4才の娘の通っているプリスクールのアメリカ人講師が薦めてくれました。少し長いかな?と思いますが絵もかわいく心あたたまる内容なので、何度も読んであげたくなる本です。
1942年に出版された世界的名作絵本です。
<br />いなかの静かなところに建てられた、ちいさいおうちの歴史です。
<br />建てた人の、まごの まごの そのまたまごにあたる人によって、
<br />ちいさいおうちは幸せをとりもどすという、長い長いおはなしなので、
<br />あまりちいさいお子さんには勧められませんが、
<br />お母さん(お父さん)といっしょに何度も読むことで、
<br />大きくなる頃には、忘れられない一冊になるはずです。
<br />この本が我が家に来て16年になりますが、家族で大切に守りたい絵本になりました。