私達は一体どうして毎日こうも忙しいのか。
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<br />家族がまだ眠っている早朝に起床し、寝ぼけ眼ですぐに身支度を整えて自宅を出る。途中のコンビニで購入した冷たいオニギリを口に頬張りオフィスに出勤。日中ひたすら電話、メール、お客様との面談の仕事に追われて途中わずかに空いた時間にゆっくりと味わう余裕もなく昼食を口に放り込む(餌を食べさせられているブロイラーのような気持ち)。そして、深夜遅くまで働き心身共に疲れきった状態で帰宅。すでに眠っている家族とコミュニケーションを取ることもなく就寝。
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<br />上記のような生活を送る人が自分の暮らしを振り替えるためにも本書を読んでみることをお勧めします。
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<br />大切な家族・友人と話し合う時間、ゆっくりと味わう食事の時間、素敵な音楽や物語を鑑賞する時間、夢を見るための十分な睡眠。そういった「無駄な時間」を節約して、忙しい生活を送って私達は何がしたいのか。
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<br />「忙しくてそんなことを考えている暇がない!」という人にこそ読んでもらいたい小説です。本書は子供向けに書かれた小説ですが、本当は忙しい大人に向けて書かれた物語です。心を亡くすくらいに忙しい生活を送る現代人に送る一冊。お勧めです。
気が付いたら時間がない。歳をとるごとに時間がなんだか子供のときに比べて減ってきたように感じる。不思議だ、一日は同じ24時間のはずなのになんでこうも時がはやく過ぎ去っていくのだろう。きっと時間泥棒の仕業に違いない!
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<br />本書は児童文学ですが、時間の重要さに気が付き、慌てふためいて色々な手帳に書き込んで時間をなんとか確保しようと躍起になるが、その実は全く「ゆとりのない」大人にこそふさわしい作品であると思います。
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<br />読めば何で時間がなくなってしまったか(そう感じるのか)が、「モモ」に教えてもらえると思います。子供のときに読んで今は大人になった人も「モモ」に再び会うことによってきっと大切なことを想い出すでしょう。
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<br />さあ、「モモのところに行ってごらん!」
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おもしろかった!
<br />絵もお話も素敵!
<br />ページが少なくなっていくのが、寂しかった。
<br />読み終わってから、モモの世界に浸っていたことに気付く。
<br />友達はとっても大事!日々の人間関係、大事にしよう。