私にはこれといった友人を作れたことは一度もありません。
<br />しかし、この小説を通してやはり自分を愛せない人間は人を愛することが出来ない、そう当時の日記に書いてありました。
<br />とにかくその自分を愛せるまでの数々のシーンのちりばめられたメッセージ性は今でも色褪せる事がない小説だと思いました。
<br />あの泉でのシーンは今思い出してもぼろぼろ涙が落ちそうです。
<br />とにかくこの作品を読めばファンタジーの素晴らしさが通じると思います。
<br />人間の深いエゴを得てしまいますがその後に続くバスチアンの成長していく姿は今でも素晴らしいと思います。
<br />色あせない小説ですので、是非。
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読めば読むほど深く惹きこまれる作品です。
<br />奥が深く、重厚で、感動できる。読み終えた時に満足できる。
<br />これから先どれだけ新しいファンタジー作品が出てきても、霞むことのない絶対的な素晴らしさを持つ作品。
下巻では、バスチアンは身体的能力、美しさ、知性、権力などを、ほしいままに手に入れていきます。その代償として記憶を失い、大切な友達からも離れ、苦しみます。次第に、何かを望む時には動機が大切だと次第にさとっていくバスチアン。苦しみ、全てを失ったとき、癒しのプロセスに入っていきます。三国ますみ・ダニエル共著の「パワー・オブ・ナウ『今・ここ』という悟り方」の中では、ライオンキングやマトリックスを例に挙げた部分がありますが、この2作が真実の自己に目覚めて生きていく姿を描いた作品だとしたら、はてしない物語は、目覚めるまでの癒しのプロセスを丁寧に描いた作品だといえます。
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<br />幼い頃に見た映画のイメージに助けられて、非常に楽しめたうえに、これほど味わい深い作品だったのかと嬉しい驚きがありました。値段も手ごろでお勧めです!
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