率直な感想としては、とにかくめちゃくちゃ面白かったです。
<br />学ぶべきところや気づかされるところがたくさんあります。
<br />福沢諭吉が目の前で講義をしてくれているような、そんな臨場感にも溢れた本です。
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<br />言葉を尽くして大絶賛したいぐらい、とにかく素晴らしい本でした。
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<br />学問の意義、国家と法、西洋思想、独立自尊、国際社会における日本、などなど盛りだくさんの内容になっています。
<br />明治時代に書かれた本ですが、今読んでも新鮮な発想や説教が心にしみいります。
<br />またもともと一般向けに書かれた本なので、文語文とはいえ平易な文章で語られており読みやすいのもありがたいです。
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<br />いまさらですが、本書はやはり日本人の一般教養として国民みんなが読むべき「原点」としての本だと思いました。
<br />安倍首相の「美しい国へ」なんか読むよりも、130年前に出版された本書を読む方がはるかに国民全体の底上げになり、本当の「美しい国」作りへ向けてのインフラ整備ができると思います。
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<br />政府にとって扱いやすいバカな国民にならないためにも、みなさんぜひ時間を作って「学問のすゝめ」を読まれることを強くお勧めいたします。
福沢諭吉の学問とは、要するに出世の手段?みんな頑張ってエラクなろう!世の中は平等だ。だから勉強さえすれば、努力さえすれば、刻苦勉励すれば、それだけであなたも偉くなれる!お金持ちになれる!さあ、みんな頑張って勉強しましょう!こんなウタイ文句が明治時代を勇気づけ、若者の心を鼓舞したわけですね。こうした伝統はふたつの世界大戦を経ても尚もしぶとく生き続け、戦後日本のインテリ、特に文学系のインテリを困惑させ反抗と失望を引き起こしました。学問は金儲けのためじゃないだろう!誰なんだ?そういう学問を奨励したオジサンは?
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<br />世襲制度は親の仇(かたき?)でゴザル?のオジ様の人生の処世術。福翁おすすめのライフスタイルそしてお勉強の功徳。塾に行っても、大学に受かっても、幸せは歩いてこない。だから歩いて行くんだよ〜!一日一歩三日で散歩?東大だけが大学じゃない。慶應がありますよ。と幕末の志士はおっしゃっておられますよ!受験生諸君。
最近記号文化の発達で、科学の力が増大し、
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<br />個人の力が増大しています。
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<br />そんな中で、学問というのは、生活の
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<br />術という感覚より、見聞をひろめたり
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<br />楽しむ感覚になりつつありますが、
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<br />やはりこんな時代にもこの本は学ぶ
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<br />ことの大切さを教えてくれます。