座右の本です。
<br />座禅は組みませんが、曹洞宗門徒ダス。
<br />「すべては幻ダヨーン」
<br />「他人がするコト見ちゃダメでしゅよ」
<br />嗚呼、お釈迦様はホントーにありがたいッス。
<br />ところで、皆様お元気?
<br />たのしくやってましゅかー。
<br />私は元気でっせ。(特に真ん中の足)
『スッタニパータ(『ブッダのことば』)』を読んだ人には続いておすすめしたい。また、これを読んで『スッタニパータ』がまだならそちらをおすすめする。とにかく当初の、というのは私にとっては本来のという意味でもあるが、ブッダのそもそもの教えがわかる。『スッタニパータ』とこの書を読んで、仏教が宗教であるという考えが多少変わってきた。究極の知恵と受け止めるほうが正しいのかもしれないという気がする。実際、中村元先生の説ではブッダは自分を宗教的開祖ではなく、一思想の展開者とみなしていたものらしい。そう考えてあらためて読むと、この書はやすらぎと心の明るさを与えてくれるようだ。
精神科医のなだいなだは彼を極度のうつ病と分析しカテゴリー的には極度の自己愛型人格障害に分類される。特に真理の言葉は最もポピュラーで人生の糧になる。しかし彼自身は日々の生活に追われて考える余裕すらない庶民ではなく一国の皇太子であった。ハーレム生活にも山海の珍味にも最高の衣服にも飽きた彼はいつか人間は死ぬという有閑階級的な哲学的問題に悩むようになる。妻を娶り子を設けるが極度の鬱状態にあった彼は息子に悪魔を意味するラーフラという名をつけ妻子と一国の皇太子の責任も嫌になりそれを勝手に捨てて出奔し求道生活に入り遂に悟りを開き人々に教えを説きその名声は故国にまで届く。動機はともかく結果がよかった。彼の教えに救われた人々は歴史上数知れない。