本当の音楽初心者には、あまりにもレベルが高い本です。
<br />文章そのものの含蓄が凄い。一回読んだだけでは理解できませんでした。私にはまだ早かったようです…
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<br /> しかし、読むに値する良書です。学問としての音楽を学べます。専門用語が沢山でてきますが、比喩を用いた表現がありますので、なんとか理解できるはずです。非常に冷静でいて、論理的な印象を与えてくれる本。
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<br /> 本来、本とはこうあるべきなのかも知れません。かわいいイラストや図表で解説されたモノに慣れすぎると、私のように活字に違和感を覚えてしまいます。良い刺激になりました。やはり、本は活字で読み、想像力を養うのがいいですね。
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<br /> 脳みその、良い起爆剤になるので、星5つです。
本書の目次構成を見て、最初に言及しているのが「静寂」というのを知ったとき、根本からしっかり考え抜かれており、信頼できるものであることを確信しました。
<br />本書の3ページに書かれている「現代の演奏会が多分にショー化されたからとはいえ、・・・」というくだりは、かねてからコンサートに行く度不満に思っていたことだけに、やっぱり大事なことなのだということを確認させられました。
<br />基本姿勢がハッキリしており、記述内容も吟味を重ねられたものなので、音楽を芸術として楽しもうとする人たちには必読書といっても差し支えないと思います。
クラシックを中心に、邦楽、民俗音楽も包括して「音楽」をあらゆる角度から考察し、解説した本。
<br />学術的に有意義だし、網羅性と言う点でも優れている。
<br />名著だ。
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<br />が、「ちょっと気楽に読む」にはチョイとばかり重い。いや、非常に重い。
<br />特に“もともと音楽とは無縁で・・・”と言う向きには「学術書を読んでイチから勉強する」くらいの覚悟がないと読み通せないと思う。