日本語と外国語を比較すると、それぞれの文化の違いも見えてきます。
<br />この本では、太陽を黄色という国、虹が6色だという国など、ちょっとした発見を楽しく読めました。
<br />これって、海外旅行に行って郵便ポストの、あるいはバスやタクシーの色や形が日本と違うことを発見して、面白く感じるのと少し似ている気がします。
<br />なので、海外旅行が好きな人なら楽しく読めるのではないでしょか。
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<br />後半の漢字に関する記述も含め、分かりやすく書かれているので
<br />ことばや文化に興味のある人の入門書としても良書だと思います。
筆者は、文化言語学の大家であり、文化に即した言語の特徴が書かれている。本の構成としては、各章ごとに扱っている内容は全く違うが、前半部は主に文化に応じた色彩の捉え方の違い、虹の色彩の捉え方が書かれている。後半部は、主に漢字と日本語の関係を他言語と比較しながら書かれている。扱っている言語は、日本語と英語にとどまらず、フランス語、ドイツ語、ロシア語にまで及んでいる。<p>筆者のこの本は、一般読者むけに書かれているので、易しく楽しく読める。ただ、読みやすいのだが、筆者の今までの研究結果をもとにした深い内容になっている。文化言語学の専門者でも一般読者でも興味深く読める本です。
日本語という言語を他の言語とわかりやすく説明している、実に興味深い本でした。私が最も感銘を受けた部分は、漢字に関する部分です。最近、漢字が正しく書けない子どもが増えていますが、そんな子ども達に紹介してあげたい図書だと思いました。<p> ただ、内容が少し難しい部分があるので、高校生以上でないと、読むことは難しいように思います。比較言語学と類似している部分が多いので、比較言語学への入門書として適切ではないでしょうか。