ただ闇雲に正しい表現をしろというのではなく、目的のために記述の方法や表現の方法を工夫しなければならないという筆者の態度が、心地よい。その態度は敬語に関する記述でも同様で、「どのような表現が適切であるかは時代によって変わってくる。しかし、文章のルールや構造を知っていないと、臨機応変に適切に使っていくことができない。」と筆者は述べている。しかし、ボリュームはやや少ないため他の本で補充する必要があるだろう。
研究者としてこれだけまとめ上げながらも押し付けがましくない。
<br />これはあとがきを読めばどういう意図で作成されたかがよく分かります。
<br />単なるハウトゥではない日本語の捉え方の根っこの部分をわかりやすく
<br />とても論理的に説明している指南書?薄っぺらじゃないのです。
<br />時代とともに変わっていく日本語を俯瞰してどれが正しいではなく
<br />この時期はこういう言い方もしたけど元々はこうで・・・と起源も解説。
<br />「が」と「は」の違いをこれだけ論理的に語れる人なんて稀でしょう。
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<br />答えよりも考え方を示唆してくれている部分が多いので日本語そのものを
<br />どうやって分解・再構築していくか気になってる人にはもってこい。
<br />単純に正誤だけで判断する人には正直向かないでしょう。
<br />
<br />やはり、どれだけ伝わるか。伝わらなければ伝え方が悪い。
<br />というあとがきで語られた思いがこの方の原動力なのでしょう。
無駄な時間だった。
<br />最近この手のHOW TO本が流行っているようだが、どれも駄文ばかりだ。
<br />表題とはかけ離れた説明が目立つ。ただただ抽象的な例ばかりを挙げて、問題にはさほど差し掛からない。
<br />同じ書籍で、この本と似たような表題の本も読んだが、そちらも酷い。検索したがかからなかったので、評価はできなかったが。わざわざ書名はあげないでおく。