著者を信じて通読する価値のある1冊。しかもこの価格。良心的である。読み終えて感じたのは、「今はこういうことを中学・高校の授業で教えないのだなあ」というもの。難しい漢字は人名などの固有名詞に限らずルビが振ってあるので中学生でも読めるだろうが、英文の内容を理解するのは勉強だけできる人では難しいかなあ。普段から、自分の頭と心で生きている人にとっては格好の入門・再入門書となるだろう。惜しむらくは、「日本語/英語でセットとなっている例文50題」、というのが厳密にどれを指すのかがわからないこと。垂れ耳の犬マーク付きの例文は全部で57あります。通し番号を付けるくらいのことができないわけはないと思うので、それならタイトルの50っていうのはまやかしっていう気がする。残念!!
英語があまり得意ではないけれど、英語がわかるようになりたい、という学生たちに薦めようと思って読んでみましたが、私自身にも大いに役立つものでした。授業の中でどうもうまく説明できない用法や表現のニュアンスの違いなどが、明快に、しかも平易な言葉で解説されていて、「こんな風に説明すればよいのか」と感心しながら読みました。文章は柔らかいですが、内容的にはかなり高度なものも含まれているように思います。50の項目の中に役に立ちそうなポイントが沢山ありました。<br> 可愛い表紙のジュニア新書ですが、英語好きの若い方だけでなく、英語を教える立場の方々にもお薦めの一冊です。
・例文、説明の例(パディントンなど)が面白くて引き込まれた。<br>・実際に英作文をするうえで役に立ちそうなので、今度使ってみたい。特に<br>quite と very はよく分かった。