講談社版と比べると、編集が稚拙だと思います。
<br />こちらの方は、TOEICや日本の受験生の学習傾向などに留意されてなく、キム氏の本というだけの理由で制作された印象です。
<br />二匹目のドジョウをねらったのでしょうが、残念ながら期待はずれでした。
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5/28に最初の新形式テストを受けてきましたので、それを踏まえてレビューします。
<br />ちなみに2006年の3月が初受験ですが、それまでキム氏の著作は買ったことがありませんでした(詳細はレビューリストを見てください)。
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<br />氏の著作に対しては、これまで「抽象的な選択肢は正解にならない」「正解の80%は現在進行形である」といった、どちらかというと英語力そのものとは本質的に異なる部分のみがクローズアップされていた側面があったため、これまで購入を差し控えていました。
<br />しかし、今回購入して内容を見たところ、そういった表現は予想外に少なく、きわめて普通のTOEIC参考書でした。書店によく並んでいる総合対策書(『TOEICまずはこの1冊から〜〜』のたぐい)とそれほど変わりません。講談社と旺文社との違いのせいもあるのかな?
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<br />そういった意味では、普通に勉強すれば普通にためにはなりますが、これ1冊やって完璧というほどの内容でもないと思います。
<br />章末ごとの単語集はよいセレクトが並んでいるようですが、私は時間がなく結局見ずに終わってしまいました。
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<br />付属の模試は結構よく出来ています。難易度としては本番よりもごくわずかに難しい程度で、換算表もあるので力試しにはちょうどよいと思います。
<br />ただし、レイアウトが本番と違っていたり、「GO ON TO THE NEXT PAGE」がないなど、細かな部分での練りこみが足りません。
<br />また、Part 5の問題には、文全体を読んで文の意味から解答をひねり出す問題が非常に多いのですが、本番ではこのような問題はこれほど多くなかったと思います。むしろ格変化などの純粋に文法の問題もたくさんあるのですが、逆にそういった問題が少ないです。さらに、正解が2つあってよりふさわしいほうを選ぶような問題があったのも、どうかと思います(本番ではそんな問題は出ないはず)。
<br />以上の点から★1個減点としました。まぁ、巷で言われるような「奇跡の本」っていうほどの扱いではないように思いますが。
新傾向用の対策本として購入しました。各パートの最後に単語や熟語が載っていてたいへん参考になります。ただ、新TOEICの公式ガイドも購入してやってみましたが、それと比べると問題が多少難しめに作られている印象を受けました。