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論理で人をだます法 ( ロバート・A・グーラ 山形 浩生 )

●まず読み終えるまでにほとんどつっかえずに進めました。翻訳者も内容をかなり心得ているようで何の苦もなく伝わってきます。読みやすいです。●刺激的なタイトルですがだます方法の伝授ではなくおかしな論法・主張の見破り方です。声のでかい奴ってよく喩えられますがその類の人が使う手を予測しうる限り列挙したような感じです。●声のでかい人がどうしていつも集団の針路を決定できるのか社会心理学的に分析した本はありますがこのように奴らの打つ手自体をこと細かに例示・分析している本は珍しいでしょう。●議論や意見のやり取りを内容や文言そのものよりもっと広い視点から分析しているのが新鮮です。●具体的に指摘してもらわなければつい見過ごして無意識に流してしまうようなトラップが多く紹介されています。論法というよりシチュエーション造り、空気に近いようなことまで非を暴くので実用性があります。本書の泥臭い具体性には親近感が湧きました。●具体的なのですがあまりにも挙げられるケースが多すぎるので応用力というか抽象的なエッセンスが身に付きづらい構成になっています。著者か訳者がまとめのような注釈を各章で挿入してもよかったのでないでしょうか。●論理が書名に入っておりますが主役とは程遠いです。議論がなされる状況作りのようなことまで上のように幅広く遡上に乗せているので全体としてインパクトが薄くなっているだけです。決して軽んじているわけではありません。●命題自体の正しさと論理的正しさの区別はもう少し懇切丁寧にしつこいくらい記述しても良かったような気がします。●章を分かつ必要のない個所がいくつかありました。内容が重複しているのに飛び飛びになっています。特に4と15章は形式論理学についてですからまとめてよろしいでしょう。●例文のないトピックがほんのいくつかありました。

 「論理を学び、交渉力を磨けば、仕事も生活もうまくいく」。こんな本がちまたにあふれています。 <br />という売り文句だが、これは日本だからこそ、そうだと言えるでしょう。 <br /> 仕事上、上司を相手にしろ、顧客を相手にしろ、論理をもって知らしめても上手くいく <br />ことなどほとんどありません(笑) <br /> これは経験上ほとんどの人が理解していることではないでしょうか。本書は <br />その点を <br />さらにくわしく理解するために役立ちます。 <br /> 

論理的に人を騙す方法か?と思う題名ですが <br />論理的に聞こえてもこんなに非論理的ですよといった例を挙げています <br />まぁ前半は「そんなの分かるよw」 <br />みたいなのが多いいですが、わりとおもしろいかも? <br />私的には、一気に熟読するよりは、たまに開いてちょくちょく読みすすめるような本です

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論理で人をだます法
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