本書のもとになった「日本語の作文技術」「実践・日本の作文技術」は、本多の政治的思想プロパガンダ的な文章の選定の仕方によりあまりおすすめしたくない。
<br />中古などで先の二冊を購入・入手するよりは本書を購入することをすすめる。
<br />理由は、各章ごとにまとめがあるのでまず要点から学習しやすい点である。(まず、この要点を筆写してよくわからないことを本文で確認すればよいと思う。)
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最近ではメールでのやりとりも多い。個人的なメールもそうだが、仕事にメールを活用するとなると、相手に誤解無く分かりやすい文章を書く必要がある。
<br /> 本書は「中学生からの」となっているが、社会人も読んでほしい内容である。著者の文章へのこだわりが伝わってくる。特に「、」「。」の打ち方は改めて参考になる。また「紋切型」は「書き手の鈍感さ」と指摘している。
<br /> 真実を伝える文章とは、その技法とは。例を出しながら分かりやすく解説されている。「相手に分かりやすく伝えたい」と思う方は手元に置いておきたい一冊である。
タイトルの通り、まさに「中学生からの」作文技術で、「中学生の」作文技術ではありません。大人が読んでも役立つことがたくさんありました。