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| 日本語の作文技術
(
本多 勝一
)
純粋に作文技術論として読むならば、大変よい本だと思いました。
<br /> ただ、文中の作者の「アメリカ合州国」「イギリス語」「植民地的」といった特異な表現が気になって仕方ありません。
<br /> 技術論としては大変よい本だとおもいます。
<br /> 「日本語は論理的な記述に向いていない。」と平気でいう学者や文化人をメディアでよく見かける。それに対して本多氏は「全ての言語は論理である。”日本語が論理的な記述に向いていない”という人はその人の思考が非論理的なのだ。」と喝破する。全くその通り。
<br />「言語」は「論理」なのだ、ということがよくわかる素晴らしい本。
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<br />ただしこの本には副作用がひとつある。
<br />新聞や雑誌などに載っている文章の酷さが気になって仕方なくなってしまうことだ。 読めばその日から文章が変わるスゴい本。
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<br />ただひとつ難点をいえば、
<br />日本語のリズムとか美しさという点があまり重視されていないきらいはあります。
<br />意味が通じていて論理が明解ならいいでしょみたいなところがね。
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