テレビで戦艦大和の特集を見ているときに「あー、俺は太平洋戦争のことは
<br />断片的であいまいな知識があるだけで詳しいことは何もしらんなぁ。」と気づき
<br />購入したのがこの本。
<br />あの戦争は、陸軍が暴走したために起こったとはよく聞くが、本当にそうなのか、
<br />そんな単純な話しなのか。
<br />その経緯が西南戦争〜満州事変〜日中戦争〜太平洋戦争という流れで詳細に描かれて
<br />いて夢中になって読んでしまった。
<br />なかでも、同じ陸軍といってもいわゆる参謀本部の作戦参謀達と現地の兵士達の立場の
<br />ギャップには驚きを感じてしまった。
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<br />かなり分厚い本だけど、内容的にもそれだけの密度と重さを伴ったすばらしい作品に
<br />出会えたと感謝しております。
高くて手が出なかった著者の主著がついに文庫化!
<br />絶対に買いです。
<br />本気で日本人全員がまづは本書を読んで様々に感じてほしい!
<br />心からそう思える真の名著だと思います。
<br />さまざまな立場の当事者達の膨大な証言/メモをベースに、それぞれが
<br />相対した状況や視線をたどり交錯させて像をむすぶ歴史の姿は、教科書
<br />や兵士の証言集、参謀個人の自伝等とは全く異なる迫力を帯びています。
<br />上下巻あわせ1300頁ほどもある大著ですが、読み終えたときに自身
<br />の太平洋戦争観が深まるのを感じると思います。頑張って是非挑戦して
<br />もらいたい。特にもう親や祖父から戦争体験の片鱗さえ感じる機会のな
<br />い若い方には色眼鏡なく絶対に読んでほしい一冊です。
本書にはとにかく圧倒される
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<br />参考とした文書・資料の膨大さにも驚かされるのだが
<br />それ以上に驚愕するのは、当時の関係者へのインタビューの多さである。
<br />しかも、インタビューは、同じ人に何年もかけて何回もあたるということが多い
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<br />執筆にどのくらいのエネルギーが費やされたのだろう。
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<br />本書の量はきわめて膨大であるが、本書が書かれた過程を考えると、その数倍、数十倍の掲載し切れなかった情報があることがわかる。
<br />その意味で、本書は強烈な密度を持っている。
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<br />本書の題名は昭和陸軍の研究であるが、日本が関連した第二次世界大戦を総合的に表現するものとしても稀有の書である
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