自分の会社は倒産、家族からも見放され、あらゆるものを失って失意の底の主人公に、母の重病というさらなる苦悩がのしかかる。
<br />母を助けるために主人公は。。。
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<br />母を助けようとする主人公のひたむきさなど、心打たれる部分がとてもあるのはもちろん、この作品は、他の登場人物がこれまたすばらしいのです。
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<br />主人公を影から守るホステス、ドクター、この2人がキーです。
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<br />母をのせ、100マイルもの道をゆく
<br />その先は天国なのか?
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<br />涙なしには読めませんヨ。
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悔いを残さないために、何をするか、その勇気を与えてくれる作品です。主人公は、煮え切らない部分もある、平均的な、人物像ですが、心の奥底から、そうしたいと思ったことに、素直に従い、やりたい、やらねばと思ったのならば、やればいいではないか、という思考経路を経て、内なる声に従って行動します。そのストレートさに胸を打ちますし、悔恨をさまざま抱えている者としては、本書の中でその解消ができることに、感謝したいものです。
涙が。
<br />地下鉄〜新幹線で読み終わるまでの数時間で、何度涙をぬぐったか・・。
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<br />主人公と年齢が近い方(30後半〜40代)は、間違いなくやられます。
<br />お若い方も、素直な気持ちで読んでみようよ。
<br />きっとさわやかな読後感に包まれると思いますよ。