多くのメディアが一部の勢力(検察)と癒着して情報を垂れ流していることは、最近判明したことではない。反面、この筆者は堀江や村上側と近過ぎるのではないかと思う。自己宣伝のような作家気取りの文章も鼻につく。一連のライブドア事件を巡る報道(新聞、雑誌、ワイドショー)のレベルが低かったため、結果的にこの記者が浮かび上がったようだが、まだ公平な視点で事件を取材・評価出来ていない。真に取材力のあるジャーナリストを出でよ。
この2年間、世間を大いに騒がせたLive-Door&村上ファンドのKey-Manたちに纏わる出来事のホンの一部を記した娯楽小説である。
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<br />兎に角、日経新聞や四大新聞では絶対に掲載されない、下世話な夕刊紙が好む「面白い」Episode満載である。
<br />一つ一つを列挙してしまうと、誰もこの本を買わなくなってしまうので、そんなアホな事はしないが。例として上げれば、阪急&阪神の経営統合が如何に茶番劇だという事がこの本を読めばわかるのである。
<br />又、ヒルズ族の横の繋がりが想像以上に密接であるかと思えば、裏を返すと、非常に脆いものである事もよくわかる。
<br />電車の中で、携帯電話ばかり眺めている暇な連中に是非とも読む事をお薦めする。
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<br />堀江貴文に村上世彰という「時代の寵児」二人を私は尊敬も軽蔑もしていない(Live-Door株に1年半ほど投資し損はしたが)が、この物語を読んだ今では、もう一度、世の中で大暴れしてもらいたいと切に願う。
著者の大鹿氏は実力のあるジャーナリストだなあと思いました。
<br />それが読後最初の感想です。
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<br />複雑に入り組んだ利害関係、人間模様をきちんと取材し、
<br />裁判の背景を説明しきっています。
<br />ひとつのテーマを追いかける力量はすばらしいと思います。
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<br />構成上面白いのは最終章。
<br />まとめがすばらしいと思います。
<br />最終章のみ自らの主観に基づくライブドア・村上ファンド事件の総括をしています。
<br />この総括が、ITバブルおよび日本社会全体への批評にもなっており、なかなか感動的でした。
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<br />格差社会の勝者であるはずの堀江、宮内らの蹉跌を描いた非常にタイムリーな一冊です。
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<br />登場する堀江、宮内、村上、そして東京地検特捜部・・・。
<br />本書では全員敗者として描かれています。
<br />というか、エリートの荒廃ぶりに愕然とします。
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<br />本書が内容通りであれば、
<br />堀江は微罪で村上は無罪でしょう。
<br />そして何より、検察の権威が失墜した一連の事件だったということです。
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