私はとくに熱烈な甲子園ファンではないのですが、ことしは早実が話題になったし、なんとはなしに購入しました
<br />が、想像以上に楽しませてもらいました。甲子園通になった気分です
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<br />この本は、甲子園を今まであまり見たことのない人に特に読んでもらいたいとおもいます
<br />記者達の細かい取材が手に取るように分かります
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2006年の夏の高校野球の2日間にわたる決勝戦の様子を中心に対戦した両校についてよく取材されていると感じました。
<br />両方の立場から書かれており、どちらに偏ることもなく読み進めることができました。
<br />歴史に残る決勝戦をもう一度味わってみたいという方にお勧めです。
決勝戦(の、1日目)の日、外出の予定を取りやめて延長15回、奇蹟のような
<br />試合を見た人たちが私の周囲にもたくさんいました。なぜこの両校が
<br />あのような素晴らしい試合をしたか、どうやって強くなってきたのか、
<br />どのようにチーム作りをしてきたか、などが丁寧につづられており、
<br />感動を新たにすることができます。もともと凄い学校、だったわけではなく
<br />凄いチームになろう、強い選手になろう、と、皆でがんばってきた
<br />ひたむきな両校の姿勢がすがすがしく、改めて「どっちも優勝でもいいよ」と
<br />心から思ったあの日の気持ちになってしまいました。