守り人の世界が糸を織り始めて10年。いよいよ、『天と地』の3部作で守り人の世界は幕を閉じます。この本は、主人公が若い少年・少女ではなく、30歳の女性。しかも、用心棒という変わった設定からはいっていきます。しかし、何一つ違和感がなく読み進められ、小学生から、大人の方まで楽しむことができるようになっていますので、『神様』や、異世界ファンタジーが好きな方に自信をもってオススメできる一冊です。既に、外伝を含め、5冊出版されていますが、どこから読んでも楽しめる作品です。
<br /> 隣国、ロタ王国と手を結ぶため、自ら海に飛び込みタルシュ帝国の手から逃れた皇太子チャグム。かつて彼の用心棒をしたバルサが彼を救うべく旅立つ。バルサの前にヒュウゴと名乗る不思議な男が現れるが、敵か味方か・・・。また、幼なじみ薬草師のタンダが兵としてかり出されてしまう。さて、彼らの運命は・・・!
<br /> この続きである2部作目は、12月後半に発売される予定なので、まとめて読まれてもいいと思います。
四年生の娘が夢中になって読んだ上橋菜穂子氏の「守り人」「旅人」シリーズ。待望の新作です。。二木真希子氏の挿絵も娘はとてもお気に入り。第2部、第3部と続きも楽しみです。かなり読み応えあり!
待ちに待った「蒼路の旅人」の続きです。
<br />新ヨゴ帝国の未来をかけ、隣国と同盟を結ぼうと必死なチャグム、そして母のような愛でひたすらチャグムの幸せを願うバルサ。国と国、いろいろな派閥の思惑が複雑にからみあい、今までに出てきた国、人々がみな、大きな運命の渦に飲み込まれていく感じです。目が離せません。
<br />まだ他の守人シリーズをお読みで無い方は、少なくとも「蒼路の旅人」を読んでからのほうが楽しめると思います。
<br />