「日本沈没」を読んだ感動の後に読書。
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<br />笑えはしましたが、「日本沈没」の緻密な内容と比較するとやはり物足りませんでした。
<br />現在途中辞め中。時間を置いて読んでみます。
全11編の短編集。
<br />タイトルになっている「日本以外全部沈没」は、小松左京の「日本沈没」をパロディ化したもの(田所博士が登場します)。
<br />先に小松左京「日本沈没」をご覧になると雰囲気をよりつかめると思います。
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<br />圧倒的に異常な事態を前提として、進退窮まった人間の悲喜こもごもをブラックユーモアを交えて描く。
<br />人間と動物を区別する最たるものは「理性」の有無ではあるが、それだって「理性」を維持できる環境があってこそのものである。
<br />「理性」さえも吹っ飛ぶ異常な事態を前にしては、人間と動物なんてまさに紙一重なのかもしれない・・・。
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<br />読後感は「最終兵器彼女」と似たものがあるが、あれにブラックユーモアを付け加えたものと表現したほうが適当だろう。
<br />残りの10編もそれぞれに面白いので、買って大満足の1冊でした。
大阪に突如現れたUFO。宇宙人は庶民の食生活を調査士に来たといってヒノマル酒場へやってくる。ヒノマル酒場の人々はTVで報道を見ていたが、それがどっきり番組だと思い、宇宙人を殺してしまう。そして、先行の宇宙人の信号が消えたことを知った次の宇宙人がやってきて。。。
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<br />どの短編も"えっ、そんな展開!?"と意表をつかれます。細かいことは考えずに読みましょう。