どんどん事件が起きてスリリングに展開するわけでもない。いろいろな
<br />個性ある登場人物が次々に現れて動き回るわけでもない。
<br />ストーリーだって、読み終えてみれば1分で説明できるかもしれない。
<br />
<br /> だけど最後まで飽きることなく読ませる。そこには、オリジナリティー
<br />あるストーリーの設計、キリスト教、科学、宗教、バチカン、ローマ教会と
<br />いったものを詳細に描く「情報量」の魅力があるからだと思った。
<br /> 不思議な読後感が残りました。
<br />
上記作品があまりにもメジャーになりすぎてしまったので埋もれがちだが、こちらがダ・ヴィンチコードの主人公・ラングドンが活躍する第1作。
<br />すべてはココから始まっています。
<br />ページを開くとついつい先へ先へ・・・、気がついたら数時間たっていた。。。
<br />などということが起こってしまうかも!
<br />非常に面白い物語です。
<br />個人的にはダ・ヴィンチコードよりもこちらのほうが、おススメです。
<br />すでに、映画化も決定しているようなのでそちらにも期待したいと思います。
<br />(現在、ラングドンシリーズの第3作目が執筆されているようなのでこちらのほうも早く読みたいですね。ダン・ブラウンさんはすばらしいエンターテイメントを書ける小説家だね。)
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シリーズ中、主人公がアメリカ人であることがヨーロッパの視点で書かれています。
<br />アメリカ人に対する皮肉をアメリカ人の作者が書いている皮肉・・・という
<br />構造になっているのですが、スタローンの映画みたいな活躍で欧州権威主義的な
<br />ものをぶっ飛ばしちゃうのが最高の皮肉ではないでしょうか。
<br />ノンストップものとしての物語も後半盛り上がり、良くできております。
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