ダン・ブラウンのベストセラー小説『ダ・ヴィンチ・コード』の中巻。追撃者から辛うじて逃れたラングドンらは、シオン修道会が隠し続けて来たある重要な鍵を握る事になる。それは、キリスト教の根底も覆しかねない"聖杯伝説"の鍵だった。ラングドンらは、聖杯伝説の鍵を握る新たな友のもとを訪れ、そこでソフィーはキリスト教に関する重大な秘密に触れる事になった。一方で、確かに近づく不穏の影。影の正体を探りつつも、ラングドンらは、聖杯伝説の真実を求めてフランスを後にする。
<br />
<br /> 物語の序盤に比べて、話は小説的に流れて行く。殺されたソニエールが残した暗号は勿論、ソニエールが伝えようとした"聖杯伝説"の正体や、忍び寄る影の正体を暗示させる展開となっており、登場人物達の裏の側面が、少しずつ、少しずつ見え始める。ソニエールの残した暗号は見事というより他ないが、それだけがこの小説の魅力でない事を改めて感じさせてくれる中盤と言える。
<br />
<br /> 余談だが、「ダ・ヴィンチ・コード」の劇場版を見た一人として、やはり原作をお勧めしたい。世間では、小説を読んでいないとよく分からないとも言われている様だが、というより、原作で問われている主題や見事な暗号の数々が、憎らしいまでに削られてしまっている点が残念で、況してエンディングも異なる点で、映画とは全く異なる重く堅実な世界観を楽しむ事が出来るだろう。
なにやら説明ばかりが長々と読むのに疲れました。
<br />ストーリーの中で実はこうだったと知らされるものがなく、もともとこうだったことを説明しているだけ。
<br />ですが、最後のほうからやっと面白くなってきました。
<br />いろいろと登場人物が絡み合ってきて予想外のことが起きてきます。
「読み返しの上」の助走が良かったのか、
<br />「一気読みの中」となりました。なかなかおもしろい。
<br />スピード感なくしては読めない中。
<br />ただ、ティービングの口調や話し方は話の流れを止めるので、イライラした。
<br />あれは?わざとああいう口調にしているのだと思うが、そこが気に入らなかった。そこで何度も読み躓いた。ストーリー展開は面白かったですけどね。