・・・なんともまあ、ヘビー級の殺人鬼ばかりで、一度目の読了後はさすがにげんなりしたが、二度目で耐性がついた。となると僕の神経も相当図太いらしい。<br />H・Pラブクラフトと並んで、精神が不安定な時期に読まない方が身のため。人工的な心の闇を作り出しかねない。<br />この平山氏、なんだんだ言って、楽しみながら執筆したでしょ?<br />文章の端々に嬉々とした表現があり、このテの本では笑える箇所も。特にチカチロの章ではそれが顕著だ。惜しむらくはカニバリズムを執り上げているなら、少しでいいからパリ留学生殺人の佐川一政にも章を割いて欲しかった。
最後の方で、著者なりに出した答えのようなものが
<br />書かれています。
<br />取材をしたスタッフは、陰惨で残酷な内容の連続に
<br />随分苦しめられたそうです。
<br />世の親は、大きな責任を持って子供を育てているの
<br />だなぁ……というか、それくらいの心持ちで親に
<br />ならんといかんのだなぁ、と強く感じました。
<br />あと、他人から未包装の肉類はもらっちゃいけない
<br />なぁ、と(笑)。
<br />私自身は読んでて具合を悪くすることはなかったの
<br />ですが、親と子について深く考えさせられました。
異常快楽殺人とはどのようなものなのか?
<br />いろいろな例が見られて、興味深かった。
<br />
<br />近年日本でも似たようなケースの事件が頻繁に起こってるので、
<br />どのような生い立ちを犯罪者たちが歩んできたのか、
<br />その過程を知る事ができて、とても参考になった。
<br />
<br />男性ばかりの犯罪の紹介だったが、女性は少ないのだろうか?