この作品は戦争というか、あくまでテロなので、他の富野ガンダムとなんとなく空気観が違って感じます。もちろん常人には理解しがたい世界観は健在ですが。主人公のハサウェイは、ラスト以外はそんなに目立たず、むしろギギとケネスがこの物語を形成してるように思えました。搭乗機のクスイーは、正直初めは、これってガンダム?って感じだったけど、読み終わる頃には、なんか渋くて、カッコいい。ミノフスキークラフトを噴かす姿を是非動画で見てみたい。
文庫3冊もいらないんじゃないかとおもう。<br>冒頭のシャトルの部分、『青年』が何の脈絡もなく『ハサウェイ』になっちゃってるし、そしてまた『青年』にもどってるし。<br>『ポケットの中の戦争』のようにコンパクトにならなかったのかな。
…出来るならこの本のレビューは書きたくなかったのですが、テロと争いの本質という今の世界情勢から避けては通れない主題を真正面から描いた小説というのは無いので然るべく…<p>…本来、アースノイドの弾圧に対抗する抵抗と自由のシンボルだったガンダムをテロリストが乗りそして駆る。色々な宇宙世紀のガンダムを見納めて来た私にとって非常に複雑な心境。…彼はガンダム乗りの中で連邦政府の中核に一番ダメージを与えた人物なんじゃないだろうか>マフティー ナビーユ<br>何故彼をそこまで駆り立てるのか。答えはこの小説の中にある。<p>星五つ。